モラージュ菖蒲から車で3分くらいの場所に見えてきた大きなビニールハウス。「苺ファームあおき」は、毎年1~5月末にイチゴ狩りを行っている観光農園なんだ。オーナーの青木さんがここを開いたのは令和2年1月のこと。イチゴや米を生産する農家に生まれ育った青木さんだけど、農業には興味を持てないまま大学に通い、卒業後に就職。お父さんが高齢になった15年ほど前から農業を手伝うようになると、「農業の面白みに気付いてね。だけど出荷農家だからお客さんの顔が見えなくて。それで私の代になって直売を始めたんです」。58歳で会社を早期退職し、この観光農園を開こうと決意したんだって。
オープン直後に始まってしまった新型コロナの大流行。思うように集客が伸びなくて、「モラージュや近くのコンビニで販売させてもらったりして売上を確保しました」。翌年はウィズコロナの生活様式が定着し、青木さんの農園でも対策を徹底するように。「30分の制限時間を設けて、お客様が密にならないようにしました。もちろん、ハウス内の換気やアルコール消毒をしっかり行っています」。こうした策が講じて、徐々にお客さんが増えただけでなく「この農園は安心安全だね」とのイメージが定着したことでリピーターも増えていったとか。ハサミでイチゴを摘むという“非接触型収穫スタイル”もこの年から始めたんだよ~。
それじゃあここで、イチゴ狩りの詳細を説明するね。体験時間は10~14時のスタートまでで、制限時間は1組30分。この時間内にハウス内のイチゴをいくつでも摘んで食べることができるんだ。料金は4/7までが大人2,400円、小学生2,000円、3歳~小学生未満は1,500円。4/8以降はそれぞれ500円安くなるよ。3歳未満のお友達なら無料で入れるんだって。こちらの農園では「紅ほっぺ」「よつぼし」「かおり野」「やよい姫」と4つの品種を扱っているから、味の違いを確かめてみてね。イチゴのパック販売や地方発送もしているから、お土産用に買うこともできるんだ。
イチゴを摘むときは、真っ赤な果肉を触らないのがお約束。下に透明なトレイを添えたら、つるの部分をハサミでちょきん! 赤くておいしそうなイチゴを探して、パパママと一緒にトライしてみてね~。
青木さんのイチゴを使い、東松山市のカフェ「オレンジ・ペコー」のパティシエが作ったイチゴジャム。不定期で販売していて、おまけに店頭に並べるとすぐ売れてしまうので、見つけたら迷わずゲットしてね!
ハウスの中には摘みたてのイチゴを食べるためのスペースが用意されているんだ。そのままガブっと食べても十分おいしいし、お店で練乳も売っているから欲しいときはお店の人に声をかけてね。
公式ホームページ
https://aoki-farm.jimdofree.com/