いろんなラーメン屋さんを取材してきたけど、「KUMAGAYA RAMEN STAND」なんておしゃれな名前のお店は初めてかも。ワクワクしながら店内へ入ると、オーナーの逸見悠司さんが出迎えてくれました。秩父市出身の逸見さんは「本庄常勝軒」などで修業して、今年の7月にお店を開いたんだ。逸見さんとラーメンの出合いは高校時代。「学校帰りにサッカー部の仲間とラーメンを食べに行ってたんです。社会人になってからも食べ歩きをしているうちに、この業界に入りました」。ラーメン作りの基本から学び、数年後には限定メニューの考案や新店舗の立ち上げも担当するように。30歳の節目を迎える頃に独立しようと決め、そして現在に至るというわけ。
ここでお目当ての「特製昆布水つけ麺1,300円」をいただきま~す! ぱっと見は普通のつけ麺だけど、きれいに整えられた麺がひたひたの昆布水に浸かっていて驚きのビジュアルだ。すかさず逸見さんから「最初は麺に塩をのせて食べて」とアドバイスが。とろみのある昆布水をまとった麺に塩をひとつまみ乗っけてズルズル~。ほのかな昆布の旨味と塩が合わさって、口の中においしい風味が広がっていく! お次はつけ汁で。キリッと醤油の香りがしたあとに麺の香りがやって来て、こっちも美味~。後半になったらライムや穂紫蘇(しその実)で味変も楽しめちゃうから、1杯で何度も違ったおいしさを体験できるんだ。すごいな~。
「KUMAGAYA RAMEN STAND」の自慢のひとつはツルツルの自家製麺なんだけど、麺のおいしさをダイレクトに味わえると評判のメニューが「和え玉250円」なんだ。よくある替え玉(お代わり用の麺)を味付けしたもので、醤油と塩の2種類から選んでオーダーできるんだよ。細かく刻んだチャーシューとタマネギが乗っているから、全体をよーく混ぜていただきますっ! 麺のプリッとした食感が際立っているだけじゃなく、たまにタマネギのシャキシャキ感が顔を出したりしてこれも美味‼ それにしても…この自家製麺は風味が良くて食感もクセになっちゃう感じだ~。さっき昆布水つけ麺を食べたばかりなのに、ずっと和え玉を食べていたい気分だ。
昆布水つけ麺に使う麺は、北海道産の「春よ恋」など数種類の国産小麦で打ったもの。完成したあと1日かけて熟成させているから、すすり心地もいい感じに仕上がるんだ。和え玉にも同じ麺を使ってるよ。
ほぼ日替わりの限定ラーメンを出しているのもお店の特徴。普段は醤油と塩しかない和え玉も、トマト味やジェノベーゼ味なんかを気まぐれでやるみたいだから、インスタで確認してからお店に行ってね~♪
天井が高くて青いイスが置いてあって…まるでラーメン屋さんじゃないみたいな店内。と思ったら「いつか、ランチ後のアイドルタイムにカフェをやろうと思ってて」と逸見さん。これからに注目だね。