お店に入ってまず目に飛び込んでくるのは、コーヒー豆が入ったいくつもの木製樽。エチオピア、コロンビア、ブラジル、グアテマラなど世界各国の豆といっしょに「深谷館ブレンド」という豆もあるね。お店のオリジナルブレンドかな? すると、厨房で焙煎していた店主の飯嶋孝之さんが「コーヒー豆をお探しですか?」。原産国別の豆と季節の限定豆などを合わせて、いつも14~15種類を揃えているんだって。正直、迷っちゃうぅ…。「それなら、本日のコーヒーで苦味のある豆とすっきり味の豆をご用意してます。深谷ブレンドはその中間です。気になる豆を飲んでもらって、そのあとで味のお好みをお聞きしますね」。
僕が注文したのは「まめや深谷ブレンド500円」。エチオピアモカとブラジルをブレンドした、飯嶋さん的にベストな味わいコーヒーなんだって。軽やかな苦味とほんのり香る甘味、そしてスッキリとした飲み口が良いねぇ! この味をベースに、もうちょっと苦味が欲しいとか、逆に華やかな香りが好きとか、自分の好きな味を飯嶋さんに伝えればOK。コーヒーを飲んでいる間に焙煎してくれて、帰る頃に袋詰めした豆を購入できるってわけなんだ。暖かくなってきたら「淹れたてアイス珈琲500円」もおすすめ。濃いめに入れたコーヒーをキンキンに冷えた氷入りグラスに注いで飲むというスタイルで、ファンも結構多いみたい。
深谷市出身の飯嶋さんは20歳の時からアパレル業界や不動産業界で働き、去年の4月にコーヒー豆専門店を開いたんだ。「20年来の友人が行田でコーヒー豆の店をやっていて、そこで焙煎や淹れ方を教わってから開業しました」。飲食業界とは無縁だった飯嶋さんがどうしてコーヒー豆販売とカフェをすることになったんだろう?「うちの店はお客様のお好みをヒアリングして、それに合わせて豆をチョイスし、焙煎具合を決めていくんです。お気に入りの一杯をご提案するのって、洋服を提案したり住まいを提案する前職と共通する点が多いんですよ」。なるほど~!お客さんの好きな味を提案するのが飯嶋さんの仕事なんだね~。
コーヒー豆を購入するともらえるポイントカード。500円ごとにスタンプをひとつ押してくれて、20個たまったら、次にコーヒー豆を買う時に500円割引になるんだ。みんなも豆を買ってポイントをためよう!
入口の横ではコーヒードリッパーや紙フィルターといったアイテムを販売しているよ。これから自宅でドリップコーヒーに挑戦したい人はこれを買って、淹れ方のコツを飯嶋さんに聞くのもアリかもね♪
天井高がある広めの店内は、手前が豆販売コーナーで奥がカフェスペース。「コーヒーを飲んでのんびりできる店にしたい」と、数年前まで焼肉店だった建物を改装して落ち着いた雰囲気にしたんだって。