「もつ煮まつい」があるのは東松山インターからちょっと離れた県道沿い。「この道をよく通るダンプカーのドライバーさんたちにおいしい料理を提供したくて、主人と2人でお店を始めたんです」と教えてくれたのは、オーナーの松井千代さん。昭和62年に、とんかつ、生姜焼き、ハンバーグといった“何でもある食堂”として「ミニレストラン松井」を始め、毎日朝6時から沢山のドライバーたちが通いつめてくれたとか。だけど、店を初めて10年が経った頃にご主人が亡くなってしまったんだ。幼い2人の息子を育てるため、松井さんは店を続けることを決意。ひとりでいろんな料理を作るのは大変だからと、メニューをもつ煮だけに絞ってみたのが「もつ煮まつい」の原点なんだって。
自慢のもつ煮はお店の2階にあるセントラルキッチンで仕込んでいるんだ。国産の豚肉を茹でて臭みを取ったら、白味噌や醤油、酒を入れてぐつぐつ煮込んで味付け。下茹でからトータル6時間ほど煮込んで完成させるんだ。「煮物って冷める時に味が具材に染みこんでいくからね、出来上がったら一晩寝かせて味をよく染み込ませています」と松井さん。おいしいもつ煮にするために、2日がかりで仕込んでいるんだね~。保存料を一切使わないのが創業当時からのこだわりで、1日に仕込む豚肉はなんと100kgにもなるんだって!「テイクアウト自販機を始めて、新しく川越店も開いたでしょ。そしたらもつ煮の製造が追いつかなくなってね、それでセントラルキッチンを作ったの」。
今回注文したのは一番人気の「もつ煮定食950円」。一口食べたらトロットロ~‼ もつがとっても柔らかく煮込まれていて、味噌もしっかり染みこんでる。これはご飯が面白いくらいに進んじゃうね。柔らかなのにもつの食感がちゃんと残っていて、噛めば噛むほど口の中においしさが広がっていく感じ。もつ、ご飯、もつ、ご飯の幸せラリーであっという間に完食しちゃった。もつ煮が1.5倍にできる「おかず大盛り1,090円」や、もつ煮とご飯を1.5倍にできる「両方大盛り1,170円」などバリエーションも豊富。腹ペコ具合に合わせて注文してみてね!
もつ煮をもっとおいしく食べるなら、トッピングもマストだね。片目焼き、豆腐、千切りキャベツなど種類も充実しているよ。釜揚げうどんはもつ煮の残り汁に入れて食べるのがオススメ!
もつ煮定食は専用容器でテイクアウトできるほか、お土産用真空パック(2人前)を用意。もつ煮は1,100円、辛いゴヂラは1,200円。店内で買うこともできるし、店の外には自販機もあったよ~。
もつ煮といえば七味をかけて食べるのが一般的だけど、ニンニクと唐辛子をブレンドした特製辛味ペーストや粉チーズもあるんだ。粉チーズを入れるとちょっと洋食風になって、これがメチャおいしい!