「いらっしゃいませ!」と、大きな肉の塊“ドネルケバブ”をカットしながら声を掛けてくれたのは、店長のイブラヒン・マスドさん。バングラデッシュ人のマスドさんは14年前に来日し、都内で10年ほどケバブ屋さんを経営してから行田に移転したんだ。ケバブとは、焼いた肉をカットして食べるトルコ共伝統の料理。オリジナルのレシピで作るケバブやカレーが地元の人たちに大人気なんだよ~。マスドさんによると、パルキはインドで結婚式に新郎新婦が乗るカゴのこと。おめでたい乗り物という意味があって、お店の名前や人の名前にも使われるくらいポピュラーな言葉なんだって。
注文したのは、ケバブとカレーが一緒に味わえる「ケバブカレーライス600円」。「カレーに大根が入っている!」と驚いている僕に「バングラデッシュではよく大根を入れるんだよ」と教えてくれたマスドさん。柔らかく煮込まれた鶏肉と大根の組み合わせは想像以上のおいしさ。ケバブ用の鶏肉30kgでダシを取りながらじっくり煮込んだものを一晩寝かせた自家製カレールー。鶏の旨味の奥からスパイスが香ってくるちょっと辛めの味わいだね。ケバブソースを絡めるとマイルドな味わいに変化して、これまた美味~! 千切りキャベツの食感がいいアクセントになっていて、あっという間に完食しちゃった!
鶏肉とキャベツを4層に詰め込んだボリューム満点の「ケバブサンド450円」もオススメ。ケバブブレッドは小麦の香りが良いからと、わざわざドイツから輸入しているんだ。
ケバブサンドやケバブ丼用の激辛ソースはなんと緑。「ハラペーニョはお腹が痛くならないから」という理由みたい。普通の唐辛子より爽やかな辛味でけっこうクセになるかも~。
スパイスの香りがふんわりと漂うとっても明るい店内だよ~。ソーシャルディスタンスを保てるよう、座席の間もこれだけゆったりしているから安心して食事できるよね。