秩父鉄道の御花畑駅からとことこ歩いて3分くらいの場所にある喫茶店「パーラーコイズミ」。ちょっとレトロな建物が立ち並ぶ番場商店街で昭和42(1967)年からやっているんだ。昔から通い続ける常連さんが多く、最近は秩父観光ついでにレトロ喫茶好きの人たちなんかもよく来るみたい。このお店の名物は、ナポリタンとかハンバーグ、サンドイッチといった定番の喫茶店ごはん。すべて手作りにこだわっていて、マスターの小泉建(たけし)さんが作りあげた味なんだよ。今は2代目の淳さんが厨房に入り、50年以上ファンに愛されてきたパーラーコイズミの味を守り続けているんだ。
マスターは秩父生まれの秩父育ち。高校を卒業したあと、東京の有名レストランで修行して、26歳の時に生まれ故郷でお店を開いたんだ。洋食がまだ珍しかった当時、パーラーコイズミは秩父で最初にホットケーキを出したお店。テレビの中で見たことあるホットケーキを食べようと、沢山の人たちでにぎわったとか。その後、マスターはお店の常連だった女性と結婚し、昭和51年に淳さんが誕生。小さい頃から店の手伝いをしていた淳さんも料理の世界に進み、イタリア料理店とかで働いたあと、3年前からパーラーコイズミの2代目としてお店に立つようになったんだ。
この日注文したのは、マスターがお店の名物と教えてくれた「ナポリタン700円」。「普通の喫茶店だとケチャップで簡単に味付けしたナポリタンが多いけど、うちはソースから全部手作りだからね」とマスター。創業時からずっと、トマトや香味野菜をじっくり3時間ほど煮込んで特製イタリアンソースを作っているんだ。注文して5分ほどで完成したのがこれ! ハムやピーマン、マッシュルームにエビも入った昔ながらのナポリタンだよ。野菜の甘味が溶け込んだ特製イタリアンソースがふわりと香る、優しい味わいにビックリ。トマトケチャップのようないやな酸味もないから、子供からお年寄りまでファンが多いってのも納得だね。
こっちも根強い人気の「チョコレートパフェ600円」。中にはバニラとストロベリーのアイスが入っていて、チョコソースは手作りというこだわりよう。
厨房で食器入れとして使われているレトロな冷蔵庫を発見! 昭和40年代、この冷蔵庫に大きな氷を入れて、中の食材を冷やしていたんだって。
「自家製ハンバーグ弁当」「しょうが焼き弁当」
「ナポリタン弁当」など5種類のお弁当を販売しているよ。前もって電話予約してから購入してね。