深谷駅から3分ほどで「濱岡屋」に到着。約1年前に移転したばかりのお店は、「餡an」って書かれた大きなのれんが風にゆらゆら揺れるおしゃれなデザイン。明るい店内には上生(じょうなま)という和菓子やどら焼き、ようかん、最中などがずらり。あっ!「青天を衝け」のポスターもみっけ!! 四代目の岡部登さんによると創業は明治23年(1890)。昔からレンガのかまどでじっくり炊いたあんこを使っていて、移転前の厨房にあったかまどの写真が店内に飾ってあるよ。
これは登さんが考案した渋沢栄一 バターどら焼き216円(税込)。一瞬「どら焼きにバター⁈」って思っちゃうけど、20代の頃からヨーロッパ各国をまわった経験がある渋沢栄一だから、きっと洋食を好んだに違いないとバターを入れたそう。粒あんとバターって意外に相性がよくて、ほんの少しレンジで温めるとバターが溶けてもっとおいしくなるかも~。渋沢栄一の肖像画の焼き印が押されているから、大河ドラマで注目が集まる2021年は間違いなくヒットするね!
創業から130年を過ぎ、今は四代目の登さんと美雪さん夫婦でお店を切り盛りしているんだ。登さんは大学を卒業してから「濱岡屋」に入り、お父さんのもとで一から和菓子づくりを教わったんだって。「うちの店に代々受け継がれてきた味や製法といった伝統をしっかりと守りつつ、新しい商品をどんどん披露していきたいですね」。お店のショーケースには、野菜ソムリエと一緒に開発したという深谷ねぎ上生やトマト上生など、見た目もかわいいお菓子も並んでいるよ。
和菓子をのせる懐紙(かいし)や、食べるときに使う黒文字といったアイテムにも渋沢栄一デザインが登場。ちょっとしたお土産にもいいかもね。
店舗の奥にあるカフェスペースは、埼玉県の緊急事態宣言が解除されてから再開の予定。壁に飾られた古い和菓子道具もぜひチェックしてみてね。
レンガ造りの深谷駅をモチーフにした驛舎最中194円(税込)も超人気。アイス最中350円(税込)はバニラや抹茶などから選べて、テイクアウトで販売しているんだ。