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埼玉北部毎日会
ほっぷ!すてっぷ!ほくぶ! 第94号 2021/1 月イチ特集! なるほドリが埼玉北部をあっちこっち取材! 閉じる

伝統の銘菓「五家宝」を130年以上作りつづける 堀内製菓(熊谷市)

熊谷市には昔から「五家宝(ごかぼう)」という食べ物があるんだけど、みんなは知ってる? 水飴で固めたおこしの上にきな粉をまぶした棒のようなお菓子で、市内にある「堀内製菓」では130年以上も前から五家宝を作り続けているんだ。

明治20年創業からずっと同じ製法を守ってきた

「堀内製菓」が創業したのは明治20年(1887年)のこと。初代店主の堀内留三さんから三代にわたって、市内の商店や駅の売店などに向けて五家宝の卸販売をしていたんだ。太平洋戦争のときには空襲で店はすべて焼けてしまったんだけど、焼け跡から出てきた鉄くずなどで製菓道具を作ってなんとか店の営業を続けたそう。現在、四代目の店主を務める堀内伸浩さんは20歳のときから店を手伝い始め、10年の修業を経て30歳で店主になったんだ。

明治20年創業からずっと同じ製法を守ってきた
水飴の水分量を研究し柔らか食感の五家宝に

水飴の水分量を研究し柔らか食感の五家宝に

五家宝の材料は、もち米のおこし、水飴、そしてきな粉。水飴で固めたもち米のおこしをきな粉と水飴で練った皮にくるんでまずは太い棒を作るんだ。それを専用の板で手早く延ばしていって、直径が2cmくらいになったら完成。五家宝はしっかりした歯応えが主流だったんだけど、伸浩さんは「ふんわりとした食感にしたらもっとおいしくなるかも」と思い、水飴の水分量を研究し、現在の柔らか食感の五家宝を生み出したんだって。

定番のきな粉とうぐいすのほか季節ごとのフレーバーも!

「うちの店ができたときからの味だよ」と伸浩さんが出してくれたのが、創業以来ずっと変わらないきな粉味(874円・18個入り~)。上質な大豆から作ったきな粉をたっぷりとまとった定番だね。その隣にあるのは青大豆のきな粉で作るうぐいす味(982円・18個入り~)。両方食べたい人には二種合わせ(928円・18個入り~)がオススメだよ~。ほかにも、さくら味やココナッツ味、メープルナッツ味など、季節ごとの限定フレーバーも登場するんだ。

定番のきな粉とうぐいすのほか季節ごとのフレーバーも!
なるほドリ:五家宝って、想像していたよりもしっとりとした食感でおいしいねぇ! 店主 堀内さん:長期間保存が効くから、昔は水分量の低い水飴で硬めに作っていたんですよ。でも「もっと柔らかければ五家宝を好きになってくれる人が増えるだろうな」と思っていたから、私の代になってしっとり食感に変えたんです。 なるほドリ:なるほど~!!季節限定フレーバーとかも堀内さんが考えたの? 店主 堀内さん:そうです! 父まで三代つづいてきた伝統を守りつつ、もっと沢山の人たちにファンになってもらいたくて。お土産や贈り物だけじゃなくて、自宅で気軽に口にしてほしいという願いを込めて、いろんなフレーバーを作りました。

堀内製菓のここも要チェック!

ほかにはどんな見どころがあるかな? なが~い五家宝も予約販売中

なが~い五家宝も予約販売中

全長60cmの五家宝「末長く」は、出産祝いなど記念日の贈り物にピッタリ! この1本で通常の約20本分のボリュームなんだって。事前予約してから店に行ってね。

店のすぐ隣が五家宝工房になってる!

店のすぐ隣が
五家宝工房になってる!

店に入って右奥の方を見ると、工房になっているんだ。お昼くらいまでなら伸浩さんが黙々と五家宝を作る姿が見られるよ。写真はきな粉と水飴を混ぜているところ。

ショーケースには五家宝がずらり!

ショーケースには五家宝がずらり!

伸浩さんの代になってから店頭販売を本格的に始めるにあたり、この店舗を作ったんだって。日当たりのいい明るい店内にはいろんな五家宝がずらりと並んでいるよ!

堀内製菓

住所
熊谷市本町2-15
TEL
048-522-1556
営業時間
9:00~18:00 ※売り切れ次第終了
定休日
日曜
駐車場
なし
公式サイト
https://www.gokabo.jp/
堀内製菓
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