東武東上線の鉢形駅からトコトコ歩いて約12分。荒川にかかる玉淀大橋からの眺めを楽しんだら、来た道をちょっと戻って「かわせみ河原」の方に10分ほど下っていくと大っきな水車が見えてきた! ここは、奥秩父から東京まで流れる荒川のことや、荒川流域の人たちの昔からの暮らしぶりを知ることができる博物館なんだ。博物館のシンボルといえばこの大水車。県内産のヒノキで作られていて、水輪の直径はなんと24.2m…ってことは学校の25mプールとほぼ同じ長さだね。今ある大水車は令和元年に作り替えられた2代目で、このサイズは日本で一番大きいんだって!
「埼玉県立 川の博物館(かわはく)」ができたのは、今から23年前の平成9年。荒川に面した約4万7000㎡の敷地には、常設展示や企画展を見学できる「本館」をはじめ、荒川の源流から東京湾までを再現した「荒川大模型173」、昔の荒川沿いで使われていた「水車小屋」などたくさんの建物や展示物があるんだ。この写真は本館の1階に置かれている「かわはく」のジオラマ模型だよ。真ん中に立っているのが大水車で、その左は本館と遊具のあるファミリー広場。反対側にある建物はレストハウスといって、ここで食事をしたりお土産を買ったりできるんだ。
「かわはく」の日本一は大水車だけじゃないんだ。ファミリー広場の前にあるクネクネと長~い「荒川大模型173」は荒川を1/1000の縮尺で再現した全長173mの巨大なジオラマで、立体地形模型としては日本一の大きさなんだって。源流となるのは埼玉と長野、山梨の三県にまたがる甲武信岳。そこから秩父の山々を抜け、山地と平地のちょうど境目あたりにあるのが「かわはく」のある寄居町。さらに下っていくと熊谷市の手前から橋が増えてきて、鴻巣市と吉見町にまたがるのが川幅日本一で有名な御成橋。そしてず~っと南下していくと東京湾。荒川がどんな風に埼玉県内を流れているのかがよくわかるね!
昔の荒川がどんなだったかを学べる第1展示室。秩父山地で切り出した木材を下流に送る「鉄砲堰(ぜき)」や物資を運んだ「荷船」などが見られるよ。
笹の舟に乗って荒川をどんどん進むアドベンチャーシアターも人気。大画面に映し出される荒川の映像に連動して、座席が動くようになっているんだ。
「かわはく」をたっぷり楽しんだあとは土産コーナー「コパン」へ。博物館のマスコット・カワシロウのグッズがたくさん売っているからチェックしてね!