熊谷駅の北口から歩いて約5分の場所にある「木村屋」。店長を務める4代目の木村政明さんにさっそくお店の歴史について聞いてみたよ。政明さんによると、木村屋はもともと乾麺や乾物を飲食店に卸す会社として100年以上も前に創業したんだって。戦後になり3代目が今よりちょっと駅の近くに大衆食堂を開き、それはそれは繁盛したとか。昭和50年頃になって今の場所に移転した時は政明さんはまだ小学生。その後、政明さんは他の店で修業をしてから25歳で木村屋に入ったんだ。
熊谷で夏の風物詩になっている雪くま。熊谷のおいしい水を使った氷を雪のようにふんわり削って、オリジナルのシロップをかけるのが必須条件。毎年この時期になると熊谷市内の飲食店でいろんな味の雪くまを販売するんだよ。今回作ってもらったのは「くまがや桜500円」。5代目の俊太郎さんが2017年に考案し、翌年には「熊谷うまいもんカップ」で優勝した逸品なんだ。すごいね~!! 自家製の桜シロップと小豆シロップがたっぷりで、氷のふわっとした食感と優しい甘みが特徴だよ~。
次も木村屋の名物メニューだよ。これは「星川うどん660円」といって、幅が約2cmもあるうどんなんだ。小麦の収穫量が多い熊谷では昔からうどんを食べることが多くて、「うどん文化×熊谷らしさ」というテーマで政明さんが考案。熊谷で作られている「あやひかり」という小麦を使い、朝早くから打つ自家製麺だよ。
カツオで出汁をとった冷たいつゆにつけてズズ~っとすすれば、小麦の香りはもちろん幅広麺のおもしろい食感を楽しめるよ!
ふわふわの氷を味付けするのは、桜の葉の塩漬けを使った自家製さくらシロップと小豆シロップ。シロップは氷の中ほどとてっぺんにかけるから、味が濃くておいしい!
店の片隅に置かれた丸い容器をのぞくと、なんとウーパールーパーがいる! 聞くと、政明さんが自宅で繁殖させているのを1匹500円で販売しているんだって。
昭和50年くらいに建てられたという店は、ちょっと懐かしさただよう雰囲気だよね。新型コロナが落ち着くまでは、以前よりも客席を減らして営業しているよ。