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埼玉北部毎日会
ほっぷ!すてっぷ!ほくぶ! 第78号 2019/9 月イチ特集! なるほドリが埼玉北部をあっちこっち取材! 閉じる

日本でここだけ! 学校給食のことが分かる 歴史ミュージアム(北本市)

みんなが毎日食べている給食のことを調べていたら、北本市に「学校給食歴史館」っていう施設があるのを見つけたよ。学校給食はいつごろ始まったの?など給食にまつわる質問を館長の大澤さんに聞いてきたよ!

貧しい子供たちに食事を これが学校給食のはじまり

日本で学校給食が始まったのは明治22年(1889)、山形県鶴岡町のお寺にあった私立小学校からって言われているんだ。貧しくてごはんが食べられない子たちのために、無償で提供されたのが給食の始まりなんだって。貧しい子供たちにちゃんと食事をさせようと、その後は広島や秋田、静岡、岡山などでも給食が始まったとか。大正、昭和と学校給食はどんどん広まるんだけど、戦争があった時代は食料不足を理由に一時中止。戦後は国の支援もあって全国的に学校給食が広まっていったんだ。

貧しい子供たちに食事を これが学校給食のはじまり
学校給食の栄養価が注目され、全国に広まった

学校給食の栄養価が注目され、全国に広まった

それじゃあここから大澤館長といっしょに館内を見学するね。これは日本で最初の学校給食のサンプル。当時はこんな内容だったろうって再現された献立で、おにぎり2個と塩鮭と漬物というシンプルな給食だったんだね。大正時代になると「日本栄養学の父」と呼ばれる私立栄養研究所の佐伯矩博士が「栄養バランスのとれた学校給食にしよう」と言ったことから国の給食援助が始まり、だんだんと献立が増えていったんだって。館内には明治から平成までの給食サンプルが展示されていて、みんなのパパとママが食べていた時代の給食も見つかるはずだよ。

なるほドリ:大澤さんは学校給食歴史館の館長として、どんなことを伝えたいの? 館長 大澤次夫さん:給食ができるまでには、生産者や調理師、栄養士などたくさんの人がかかわっています。みんな「子供たちにおいしい給食を食べてほしい」という思いでやっていることを伝えたいですね。 なるほドリ:なるほど~! いろんな人が一生懸命やってくれるから給食が毎日食べられるんだね。 館長 大澤次夫さん:お腹が空いたらごはんを食べる。これは誰でもしますよね。ただお腹いっぱいにするんじゃなくて、普段から栄養バランスのよい食事に気を付けてほしいですね。

学校給食歴史館のここも要チェック!

ほかにはどんな見どころがあるかな? ライブラリーコーナー

ライブラリーコーナー

レトロな学校の教室をイメージしたライブラリーコーナー。ここでは給食に出てくるパンやごはんができあがるまでを紹介する動画を上映。いつもみんなが食べているパンがどうやって完成するのか、じっくり見てみてね!

埼玉県産の食材を使う

埼玉県産の食材を使う

平成10年に埼玉県産の米が使われるようになってから、地産地消の食材や加工品を使うのが給食のスタンダードになっていった。今は地元の米のほか、豚肉などの畜産物、大豆を使った味噌、醤油、納豆なども県内産なんだ。

来場者にはお土産も

来場者にはお土産も

来館者全員に渡されるのが、この特製クリアファイルとパンフレット。クリアファイルには昭和20~30年代の給食風景の写真がたくさん載っているから、おじいちゃんやおばあちゃんに見せたらきっと喜ぶかもね~。

学校給食歴史館

住所
北本市朝日2-288
TEL
048-592-2115
開館時間
9:00~16:00
休館日
土曜、日曜、祝日、
年末年始、夏期(8/13~15)
入館料
無料
学校給食歴史館
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