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埼玉北部毎日会
ほっぷ!すてっぷ!ほくぶ! 第77号 2019/8 月イチ特集! なるほドリが埼玉北部をあっちこっち取材! 閉じる

くるみ汁で味わう伝統の秩父そば(秩父市)

秩父で昔からある郷土料理といえば「秩父そば」って知ってる?みんながお店で食べるようなそばとどこが違うのか気になるよね。今回は秩父そばのおいしさを守り続ける「わへいそば」におじゃまして、秩父そばの魅力を聞いてきました。

手打ちそばが秩父のおもてなし料理だった

山に囲まれた秩父では昔からそばを栽培していて、正月やお祭りの日、お客さんを招いたときに手打ちそばを作って食べていたんだ。つまり、秩父の人たちにとってそばは“おもてなしの料理”というわけ。そばを打つのは女性の役目だったそうで、おばあちゃんからママに、ママから娘にそば打ちを教えていたそうだよ。そんな伝統ある秩父そばを食べられるのが、昭和56年に創業した「わへいそば」。今は2代目の黒沢学さんが父・和平さんの味をしっかりと守り続けているんだ。

手打ちそばが秩父のおもてなし料理だった
そば殻が入った昔ながらの秩父そば

そば殻が入った昔ながらの秩父そば

さっそく黒沢さんに秩父そばを作ってもらいました。出てきたのは「ざるそば くるみ汁918円」。お店で食べるそばよりもちょっと太めの麺をよく見ると、ぷつぷつと黒っぽい粒が。このそばには、そば殻と呼ばれるそばの実の外側についている硬い皮が練り込まれていて、独特の風味と食感が楽しめるんだ。そして珍しいのはやっぱりくるみ汁だね。秩父では昔からくるみがよく採れたようで、くるみ汁でそばを食べる習慣があったんだって。クリーミーな口当たりとあっさりとした後味が特徴で、この田舎風のそばにぴったり!

なるほドリ:黒沢さんは小さい頃からそば屋さんになろうと思っていたの? 店主 黒沢学さん:小学生の頃から店の手伝いをやらされていて、正直「そば屋になんかならない!」って思っていたんです。でも日本料理の世界に入ってから、いつかは父の店を継ぐことになるかもって考えるようになりました。 なるほドリ:そうだったんだ~!黒沢さんの代になって何か工夫したところってあるのかな。 店主 黒沢学さん:そばは男の人が食べるものっていうイメージがありますから、女性でも気軽に立ち寄ってもらえる店にしようと工夫してます。そばつゆの器を明るい色の物に変えたのも女性のお客さんを意識しています。

わへいそばのここも要チェック!

ほかにはどんな見どころがあるかな? そばの太さを変えて切る

そばの太さを変えて切る

田舎そばっぽさを出すために麺の太さをわざと変えるのも、先代からのやり方。左手の角度を変えながら包丁を下ろして幅を変えているんだって。「そば切りはあえて上手になりすぎないように」が黒沢さんのポリシーなんだ。

くるみ汁はクセになる!

くるみ汁はクセになる!

秩父そばの代名詞であり、ここ「わへいそば」の名物がこのくるみ汁。くるみペーストをそばつゆで割っていて、ほんのり甘さを感じるクリーミーなつけ汁。ほかのお店ではあまり見ないけど、食べるとこれがクセになる!

秩父らしいサイドメニュー

秩父らしいサイドメニュー

そばのお供といえば天ぷら。だけどそれでは面白くないってことで黒沢さんが考案したのが「秩父名物3点盛り378円」。秩父地方でとれるしゃくし菜の漬物と味噌ポテト、それから自家製のそば豆腐が楽しめるんだよ。

本格手打わへいそば

住所
秩父市中村町1-4-13
TEL
0494-24-9280
営業時間
11:00~18:00(そばが切れ次第終了)
定休日
木曜
URL
http://www.waheisoba.gr.jp/
本格手打わへいそば
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