周囲にそびえる秩父連山や町の中心部を流れる荒川など、自然豊かな皆野町は昔から農業が盛んな町だった。なかでも有名なのは養蚕業。江戸時代から秩父地域で作られてきた絹織物「秩父銘仙(ちちぶめいせん)」に必要な絹をここ皆野町で作っていて、あちこちに桑畑があったんだ。ピーク時には農業地帯の大半を桑畑が占め、養蚕業専用の生産施設なども建設されたそう。明治44年に上武鉄道(秩父鉄道)が開通すると、町では商工業も一気に発展したことから沢山の人で賑わったんだって。
昭和32年の町村合併で誕生した現在の皆野町。その由来は諸説あるけど、「荒川の南にある広大な原野」から皆野となったという説や、「国津神の居所(秩父神社)より南になる」という説などがあるみたい。
町の西部にある秩父華厳の滝。ここでは年に2回、人気のライトアップイベントが開催されるんだ。夏には新緑と涼しさ、秋には鮮やかな紅葉を楽しめるよ。
11月のはじめ、町内の飲食店が集まる毎年恒例のイベント。皆野町駅前の特設会場には毎回25店舗ほどが立ち並び、いろんなグルメやお酒が楽しめるんだ。
皆野町のイメージキャラクター「み~な」。美の山と清流、桜をデザインした帽子をかぶっていて、秩父音頭を楽しげに踊りながら皆野の魅力をPRしているんだ。
標高約580mの二本木峠にある「彩の国ふれあい牧場」は家族連れでいつもにぎわう観光スポット。山のてっぺんにあるから、秩父をぐるりと囲む山や遠くに広がる関東平野まで見渡せちゃう、見晴らしのとってもいいロケーションなんだ。牧場内のモーモーハウスでは、畜産や牛乳についての展示が見学できるほか、パネルクイズのコーナーも。週末には、バターやクリームチーズなどの乳製品づくりの体験教室もやっているよ。牧場にはヤギやウサギ、ヒツジが放し飼いされていて、動物たちとの触れ合い体験もできるんだ。
秩父郡東秩父村大字坂本2949-1/0493-82-1500/9:00~16:30/月曜(祝日の場合は営業)、年末年始(12/29~1/3)定休
秩父鉄道が南北に走る皆野町の中心地にある皆野町役場。町内にはぶどうの観光農園があるほか、役場から車で3分ほどの場所には「道の駅みなの」があり、とれたて野菜や手打ちうどんなどが販売されているよ。