滑川町は昔から農業で発展してきた町。武蔵丘陵の谷間に広がる田んぼのことを谷津田と呼び、そこで作られてきたのが特産の「谷津田米」なんだ。山あいの地域で農業をするときネックになるのが農業用水をどうやって確保するか。そこで昔の人たちは谷津田に大小さまざまな沼を200以上も作り、そこから田んぼに水を引いていたんだって。ちなみに滑川町内にある沼は関東地方でもっとも数が多く、古いものでは古墳時代にできたものもあるとか。
近代に入ると「森林公園駅」に続いて「つきのわ駅」が開業し、関越自動車道のまわりには工業団地も発達。18歳までの医療費控除を全国に先駆けて行うなど、ここ数年は住みやすい町としての基盤をどんどん築いているんだ。
昭和29年に福田村と宮前村が合併して誕生した滑川村。村の境に滑川が流れていたことからこの地名になったんだ。じゃあ「滑川」の語源はというと、泉から湧き出た水が滑らかに流れるって説や川底がツルツルして滑らかだという説があるみたい。
毎年11月3日に滑川町運動公園などで開かれる秋のイベント。会場には地元野菜やグルメの模擬店が出たり、発表会が行われたりと大いに盛り上がるんだ。
10月の第4日曜に開催される「沼まつり」は、森林公園内に残る農業用のため池で魚取りなどを行う伝統行事。当日は園内で特別イベントもやってるよ。
毎年5月に行われる子どもたちを対象にしたイベント。会場となる滑川町コミュニティセンターではミニSLや団子づくり体験など楽しい催しがいっぱい。
滑川町のお出かけスポットで人気なのが、ここ「国営武蔵丘陵森林公園」。南北4km、東西1kmという大きな公園は、昭和49年に日本初の国営公園として開園したんだよ。園内を見渡すとたくさんの木々や草花があって、桜やヤマユリ、カエデなど年間を通して花を楽しむことができるし、サイクリングコースや芝生広場、ドッグランなんかもあるんだ。季節ごとのイベントも充実しているから、今度の週末はパパママと遊びに行ってみてね!
比企郡滑川町山田1920/0493-57-2111(管理センター)/【3/1~10/31】9:30~17:00、【11/1~11/30】9:30~16:30、【12/1~2月末日】9:30~16:00/年末年始(12/31、1/1)、1月第3・4月曜定休
「国営武蔵丘陵森林公園」からほど近くにある滑川町役場。周辺には総合運動公園や町立図書館などがまとまった行政と文化、教育の中心地になっているんだ。役場のすぐ南には町のシンボルでもある滑川が流れているよ。