秩父地方のほかの町と同じように、横瀬町では古くから養蚕業が盛んだった。横瀬町で作られる上質な絹糸は、秩父銘仙という織物に使われていたそう。昭和44年に西武秩父鉄道が開通すると、武甲山のふもとで三菱セメントが操業を開始。山で採れる石灰石を使ったセメント業が町の主要産業として発展していったんだよ。
この頃、横瀬町では観光農業にも力を入れはじめ、ブドウやイチゴといった果樹栽培をスタートしたんだって。今でも季節の果物や野菜などの収穫体験ができる町として知られているよね。
日本武尊(やまとたけるのみこと)がその昔、武甲山の山頂から町を見下ろしたとき、一本の川が町の中心を横切っていたことから「横に流れる瀬」で横瀬と名付けた。そんな伝説が町に残っているんだって。
県内最大級といわれる寺坂棚田でおこなわれる夏のイベントは、たくさんのキャンドルが織りなす幻想的な風景が見どころ! 運が良ければ本物のホタルに会えるかも。
棚田のあぜ道を赤く染める神秘的な花。これは、9月中旬から下旬にかけてシーズンを迎える彼岸花。毎年この辺りには約150万株もの彼岸花がいっせいに咲くんだ。
山の斜面をびっしりと埋め尽くす氷のアート。沢の水で作る氷柱は、毎年1月上旬から2月下旬がシーズンで、ライトアップされる週末はたくさんの人が来るよ。
横瀬町のシンボルでもある武甲山は、年間にたくさんの登山愛好家がやって来るという人気の山。山頂までの道にはたくさんの杉が立つエリアや不動滝といった撮影スポットも点在。山頂からは八ヶ岳や浅間山、日光連山といった名峰が眺められるのも、人気の理由かもしれないね。山から町を見下ろすと、のどかな田園風景が広がっているというのも武甲山ならでは。ゆるやかな山道は登山初挑戦でもいけちゃうほどだから、ぜひみんなもパパママと一緒にトライしてみて!
西武秩父線の横瀬駅から歩いて3分ほどの場所にある横瀬町役場は、赤茶色のレンガでできたモダンな建物。近くには横瀬川に沿って走る国道299号があり、芦ヶ久保方面に行けば「道の駅 果樹公園あしがくぼ」もあるよ。