神川町周辺で人が生活を始めたのはどれくらい前なんだろう。そんな疑問を教えてくれるのが、町内に点在する遺跡群なんだ。なかでも270基以上の古墳が集まる青柳古墳群からは、埴輪や馬具などが出土し、調べてみると約1万5000年から2万年前に作られたものと判明したとか。6世紀中頃にできたといわれる諏訪ノ木古墳からも埴輪が出て、当時の人たちの暮らしぶりが見えてきたんだって。神流川に沿って広がる神川にはとっても大昔から人が住み、きっとたくさんの花や作物に囲まれた豊かな土地だったんだろうね。
古くから養蚕が盛んだった神川。江戸時代の終わりに横浜港が開港したのをきっかけに海外との生糸貿易が始まり、神川は製糸・養蚕業で大きな転換期を迎えたんだ。繭の需要がどんどん高まり、今までより短時間の養蚕はできないものか?養蚕農家の人たちはとても悩んでいたんだ。そこに登場したのが群馬県藤岡市で生まれた木村九蔵という青年。養蚕業を営む家庭に育った彼は、わずか13歳で品質の高い繭を完成させるほど研究熱心だったとか。成人してからは神川で養蚕技術をさらに磨き、短い飼育日数でも良い繭ができる方法をあみ出したんだ。その才能は海外でも評価され、その一生を養蚕業に捧げたんだよ。
町村合併促進法によって、青柳村と丹荘村が昭和29年に合併してできた神川村。はじめは神川、清里、丹青、神流川という4つの候補があり、住民投票の末に657票を獲得した神川という名称が選ばれたんだって。
毎年10月の「コスモスまつり」は、色とりどりのコスモス約2万本に囲まれるイベント。産業祭も同時開催されるから、大勢の人がやって来るんだって。
毎年約4万人が訪れる冬桜シーズンの最後を飾るのが、10月最終日曜日に開催される「冬桜まつり」。イベントや物販ブースも出て、とっても盛り上がるんだ。
城峯山に住む梨の仙人と、町内の梨畑のどこかに住むという妖精が神川町のマスコットキャラクターだ。町のあちこちで2人のグッズが販売されているよ。
町の南部にある城峯公園とそのまわりには、アウトドア体験を満喫できるスポットがたくさんあるんだ。まず注目したいのは、春から秋にかけて利用できる城峯公園内のキャンプ場。ここには家族や友人と宿泊できるバンガローがあり、誰でも気軽にキャンプができるんだって。公園から車ですぐの矢納フィッシングパークは、1年を通してニジマス釣りが楽しめる場所。しかも、自分で釣ったニジマスをその場で炭火焼きにして味わうことがでるんだよ。ほかにも神流川にある下久保ダムや、日帰り入浴できる「冬桜の宿 神泉」といった、子どもから大人まで楽しめる施設がいっぱい。春になったらパパママと一緒に遊びにいってみて!
JR八高線の丹荘駅から歩いて5分ほどにある神川町役場。現在の庁舎が完成した昭和50年、役場の周りは一面の桑畑が広がっていたんだ。ちなみに丹荘駅が開業したのは、今から86年も前の昭和6年のこと。