江戸時代中ごろの文化・文政期(1804~30年)、売れっ子役者だった初代坂東彦五郎が一座芝居を作ったのが始まりとされる小鹿野歌舞伎。明治から大正時代には秩父地方や群馬でも上演されるほどだったんだけど、昭和30年代に映画やテレビなどの影響でその人気は下火に。その後は町内各地で芝居に関わっていた人たちの努力により、昭和50年には埼玉県指定の無形文化財に認定されたんだ。
そして現在は、4月の小鹿野春まつりなど年に数回のペースで舞台を開催。町内の小中高校生や大人たちが一緒になって小鹿野歌舞伎を支えているんだ。
山岳信仰の地で知られる両神山(りょうかみさん)。イザナギ・イザナミの神が祀られていることから両神という名前が付いたという説や、ヤマトタケルが東国へ勢力拡大するときにこの山を八日間見ながら進んだ「八日見(ようかみ)」から転じたという説などがあるんだ。
2月下旬から3月中旬にかけて白い花をつけるセツブンソウ。両神の堂上地区にある約5,000㎡の自生地は日本一の規模で、毎年多くの人が見物に来るんだ。
4月の第3土曜日とその前日に開かれる小鹿神社の例大祭。豪華に飾り付けた4基の屋台や笠鉾が町を練り歩くという、小鹿野を代表するイベントなんだよ。
県内で唯一「日本の滝百選」に選ばれている小鹿野町随一の観光名所。季節ごとに周囲の景色を変えて、3段に分かれて落ちる76mの大きな滝は必見だよ。
小鹿野町にクルマでお出かけするのにハズせないのが「道の駅両神温泉薬師の湯」だね。お肌がツルツルになると評判の温泉をはじめ、敷地内にはとれたて野菜やこんにゃくなどの加工品を販売している直売所もあるんだ。隣接する地域資源活用センターでは、そば打ち、うどんづくり、こんにゃくづくりなどの体験も可能。小鹿野町をあちこち歩いたら、あったかい温泉にのんびりつかって旅の疲れを癒してみよう!
秩父郡小鹿野町両神薄2380/0494-79-1533/入浴10:00~20:00(入場は19:30まで)/火曜定休/大人600円・小学生240円・幼児120円
小鹿野町の市街地から車で10分ほど、平成17年以前は両神村と呼ばれていた場所にあるんだ。上で紹介したセツブンソウやダリア園をはじめ、小鹿野のシンボルとも呼ばれる両神山が近くにあるよ。