今も古い街並みが残っている小鹿野町の市街地ができたのは江戸時代のこと。江戸と信州を結ぶ街道があったことから宿場町として栄え、各地のいろんな文化が入ってきたんだ。当時の小鹿野村周辺では養蚕業が盛んで、絹糸を販売する市が立つようになり町はさらに発展。上質な絹糸を求めて多くの人たちがやって来たんだって。明治22年、川越に次ぐ県内2番目の町として小鹿野町が誕生。町の中心部は交通と産業そして教育の近代化がいち早く進められてきたんだ。
平安時代に作られた『和妙類聚抄』の中に出てくる「巨香郷(こかのごう)」が原点といわれているんだ。一節によると、武蔵国の国司だった藤原秀郷が鹿を大切にしていたことから小鹿野という字になったとか。たしかにこの一帯には野生の鹿が沢山いるんだよね。
約10,000㎡もの広大な敷地に約350種類・5000株のダリアが咲き誇る、関東で最大級のフラワーパーク。毎年秋には大勢の観光客が来るんだよ。
尾ノ内沢から水を引いて作られた超巨大な氷のアート。つり橋から見る高さ60mの氷柱はのけぞるほどの美しさで、小鹿野有数の撮影スポット。
尾ノ内の氷柱の妖精「つららん」と、みどりの村にいる木の妖精「みどりの」という2人のキャラ。イベントなどで見かけたら声をかけてあげてね。
みんなはパレオパラドキシアって生き物を知ってる? 今から約1500万年前に日本と北アメリカの西海岸の海辺で生息していたとってもレアな哺乳類で、奇獣と呼ばれてるんだ。小鹿野町では昭和56年にパレオパラドキシアの化石が発見されたことから、「おがの化石館」が誕生したんだって。館内には全身骨格見本があり、その神秘に満ちた生態を知ることができるよ。施設の近くには国の天然記念物に指定された「ようばけ」もあり、パレオパラドキシアが生きていた頃の地層がそのまま残っているんだ。
秩父郡小鹿野町下小鹿野453/0494-75-4179/9:00~17:00(入館は16:30まで)/火曜休館/大人300円・こども(中学生まで)200円
小鹿野町の市街地から車で10分ほど、平成17年以前は両神村と呼ばれていた場所にあるんだ。庁舎の近くには、上で紹介したダリア園や温泉つき道の駅「両神温泉薬師の湯」、小鹿野のシンボルと呼ばれる両神山があるよ。