中山道の10番目の宿場地として昔から人々が行き交う本庄市。地形はおおむね平坦で、市南西部は陣見山など500m級の山々に囲まれた山林地で、自然環境に恵まれたエリアなんだ。上越・北陸新幹線の本庄早稲田駅と、関越自動車道本庄児玉IC、国道17号などの主要道路が縦横に走り、都市圏と上信越方面を結ぶ交通の要衝になっている。1884年(天保14)には1212軒を数える中山道最大規模の宿場町となるまで発展。明治の近代化とともに養蚕の町として栄えたんだ。江戸時代の国学者、塙保己一の生誕地としても有名なんだよ。
鎌倉時代の古文書に「本庄」という地名があるほど歴史は古く、戦国時代に武蔵七党のひとつである児玉党の子孫、本庄実忠が本庄城を築いたことから城下町を形成。江戸時代には中山道で一番大きな宿場町として発展したんだよ。
11月2日、3日に開かれる本庄市最大の秋祭り。桃太郎や加藤清正などの人形を乗せた豪華絢爛な10基の山車が中山道を巡行するんだ。
11月3日にこだまの市街地で行われる秋祭り。山車や屋台、御神馬行列が巡行し、お囃子の競演会などで盛り上がる。多くの見物客で賑わうよ。
市内の遺跡から発掘された「笑う盾持人物埴輪」がモチーフのマスコット。8月28日(はにわ)生まれで、盾の形のいかり肩と大きな耳が特徴なんだ。
江戸時代、中山道最大の宿場町として栄えた本庄。現在も道沿いには蔵作りやレンガ造りの倉庫が多数残っている。1883年(明治16)築の県の指定文化財にもなっている旧本庄警察署は必見。西洋のコリント式建築様式を取り入れ、現在は歴史民俗資料館になっている。「はにぽん」のモデルの埴輪や、ガラス小玉鋳型など珍しい展示品があるんだ。繭や生糸を保管しておく倉庫だった旧本庄商業銀行の煉瓦倉庫や、アールデコ調の装飾を取り入れた旧本庄郵便局(仲町郵便局)など、中山道には見どころがたっぷりなんだよ。
里山の原風景が残り、明治期に建てられた養蚕農家の面影を残す古民家や歴史的文化財が集まる旧児玉町の小平地区。2008年に埼玉県の景観賞を受賞した風光明媚な場所なんだ。児玉三十三霊場の第一番札所にもなっている成身院は、室町時代に足利持氏によって開基。境内には「さざえ堂」と呼ばれる百体観音堂があり、堂内はらせん構造という全国でも珍しい建築様式を取り入れている。またこの地域には高窓と呼ばれるやぐらを乗せた養蚕農家もたくさんあり、養蚕が盛んな頃の景色が今も残るんだ。アジサイや桜の名所としても人気だよ。
市民活動や市民交流の拠点として整備した3階建ての本庄市市民活動交流センター。別名「はにぽんプラザ」と呼ばれ、山車の展示ホールやフリーミーティングスペース、音楽スタジオ、フィットネスルームなど、さまざまな活動室を完備しているよ。