江戸時代に中山道の宿場町として栄えた熊谷では古くから織物業や染色業が盛んで、一帯の農家では養蚕も行われていたんだ。とくに星川のキレイな水が染物に適していたため、川沿いには200軒ほどの染物業者が軒を並べていたんだって。時代とともに染色技術は向上し、大正時代に京友禅や江戸小紋をルーツにした熊谷染ができあがった。現在では地域伝統の技法として評価され、数少ない匠たちによって熊谷染は守られているんだ。
荒川が大きく曲がって流れる谷だから「曲谷(くまがい)」という説や、髙木神社がある谷だから「神谷(かみがや)」から読み方が変わったという説もある。どちらも本当っぽいけど、正確な理由は分からないままなんだ。
ソメイヨシノが咲きそろう3月下旬から4月上旬、荒川土手の桜堤にある約500本の桜が見もの! 「日本のさくら名所100選」にも選ばれているんだよ。
毎年7月20日~22日に開かれる夏の風物詩で、おっきな山車や屋台がお囃子とともに市街地を練り歩く。江戸時代から続く歴史と由緒あるお祭なんだ。
約1万発の打ち上げ花火があがる関東最大級の花火大会。毎年およそ45万人の人が見に来るんだって。大切な人に向けたメッセージ花火も人気だよ。
昨年、五郎丸選手たちの活躍で注目されたラグビーワールドカップ。次回の2019年大会が熊谷市で開催されることが決まった。熊谷とラグビーの関係といえば、1991年の熊谷工業高校ラグビー部による全国制覇。そこから「ラグビータウン熊谷」というキャッチフレーズのもと、市内にフルサイズのラグビー場を整備したり、2014年には7人制女子ラグビーチーム「アルカス熊谷」も誕生したんだ。夏の熊谷うちわ祭でのラグビーパレードも名物になっているよね。
熊谷のイメージキャラクターを務めるニャオざね(左)とえんむちゃん(右)。
ニャオざねは市民活動イメージキャラクターとして2008年に誕生し、熊谷の武将・熊谷次郎直実をモチーフにした名前なんだ。2011年からは熊谷市の職員になり、現在は熊谷の観光や商業をPRする役目がお仕事。一方のえんむちゃんは縁結びの神様で有名な妻沼聖天山で生まれたキャラクターで、よく見ると顔やほっぺがハート型になってるんだよ。ふたりは大の仲良しで、熊谷のために一緒に頑張ってるよ。
JR熊谷駅の北口から歩いて15分ほど、街路樹が青々と茂った道の先に熊谷市役所はあるんだ。現在の本庁舎は昭和48年(1973)に建てられたもので、すぐ横には中央公園があり市役所周辺は緑豊かな風景が広がっているよ。