行田市の周辺は足袋の原料となる木綿や青縞の産地としても有名で、江戸時代中頃から足袋作りが盛んだったんだ。明治時代になるとミシンが使われるようになり、足袋の生産量が増大。昭和13年には年間約8500万足の生産量を記録し、全国シェアの約8割の足袋を生産する日本一の足袋のまちともいわれたんだ。市の中心部には足袋の原料や製品を保管していたモダンな造りの足袋蔵という倉庫が登場。現在もカフェやギャラリーなどに姿を変えたが、約80もの足袋蔵が現存しているんだよ。
ゼリーフライは日露戦争に従軍した一福茶屋のご主人が中国の東北地方で食べられていた「野菜まんじゅう」をアレンジした歴史ある食べ物。ジャガイモやおからをベースに衣をつけずに揚げ、その形が小判(銭)にそっくりだったことから「ゼニーフライ」が「ゼリーフライ」となり、庶民のおやつとして愛され続けているんだ。フライは昭和初期頃の足袋工場で働く女工さんのおやつとして出されていたのが発祥といわれている。小麦粉を水で溶いたものに肉やネギなどの具材を入れて焼いて、ソースや醤油で味付けをしたもの。現在も市内30店舗以上で味わえるんだ。
古代から水田耕作をしていたことから、はじめは田んぼを業(なりわい=仕事)とするって意味の「業田」という地名が付いた。それが後に「田んぼに水が行く(流れる)ように」との意味を込め、「行田」になったんだって。ちなみに、市内にある埼玉(さきたま)という地名は県名の由来と言われているんだよ。
毎年5月4日にさきたま古墳公園で開催。日中は郷土芸能や物産展、フリーマーケットなどが行われ、日没後は火をシンボルに古代ロマン溢れる催事を見ることができるんだ。
田んぼアートで使った稲わらで作る巨大なわらのオブジェ。夜になるとライトアップもされてカッコイイんだよ~! ※わらアートの展示は平成28年3月27日(日)まで。
ご当地グルメの行田ゼリーフライと行田フライを全国ブランド化するため、イベントなどでPR活動を続けるゆるキャラ。ふたりは仲良しで、いつも一緒に活動しているんだ。
さきたま古墳公園内にあるはにわづくりが体験できる施設。粘土をこねて形を整えて1カ月ほど乾燥。その後、施設内の窯で焼き上げてはにわが完成するんだ。指導員がやさしく指導してくれるので、誰でも1時間30分~2時間ほどで自分だけのオリジナルはにわが作れるよ。粘土1㎏600円、粘土2㎏1,000円、利用は10日前までに予約が必要。
行田市埼玉5239-2/048-559-4599/9:00~16:30/月曜(祝日の場合は翌日)
天然記念物の古代蓮が咲き乱れる古代蓮の里や関東七名城のひとつ、忍城址など、観光資源が豊富な行田市。武蔵野水路沿いの桜や、水城公園の花菖蒲、行田蓮など、四季折々の花々も楽しめる。