江戸時代に中山道の宿場町として発展した鴻巣宿。もっとも多かったときには旅籠と呼ばれる宿屋が58軒もあったんだ。中山道の起点となる日本橋から7番目の宿場(約48km)で、あの徳川家康が鷹狩りに向かう途中で休憩するスポットにも選ばれ、家康が滞在するために鴻巣御殿という施設が建てられた。家康はまた、宿場の出入り口近くにある勝願寺を訪れたときに住職に感銘を受け、徳川家の三ツ葉葵紋が送られたほどで、徳川家ゆかりの町だったんだ。
江戸時代には江戸や越谷と並び、関東三大雛市が開かれるほど雛人形づくりが盛んだった鴻巣。中山道沿いにあったことから人形の衣装に使う西陣織を京都から取り寄せやすく、クオリティが高いと評判だったとか。明治時代の記録によると、町内には31軒もの人形屋さんがあったんだって。今でも日本有数の人形産地として知られ、毎年2月に開かれる「鴻巣びっくりひな祭り」では高さ日本一(7m)のピラミッドひな壇が飾られるのは有名だよね。
その昔、村にある大きな木にこうのとりが巣を作り、卵を産んだ。するとどこからか大蛇が現れ、卵を食べようとした。それを見たこうのとりが大蛇をやっつけて平穏な生活が訪れたという。そんなエピソードから、こうのとりが巣を作った場所という意味で「鴻巣」と呼ぶようになったんだって。このお話は「こうのとり伝説」として今も鴻神社の境内の看板に書かれているんだよ。
秋の夜空を彩るイベントといえば「こうのす花火大会」だね。今年は10/10(土)に15,000発の花火が打ち上げられる。昨年ギネス記録に認定された四尺玉も登場!
鴻巣市合併10周年イベントが11/14(土)に開催される。鴻巣東小学校校庭を鴻巣御殿会場として、徳川家康をはじめ数々の歴史人たちが中山道をパレードするんだ。
市名の由来でも触れた「こうのとり伝説」に登場するこうのとりのひなをモチーフに生まれた市のメインキャラクター。市内で開かれるイベントで会えるかも!
鴻巣北本青年会議所が企画し、2014年5月から今年の3月までおよそ1年かけて撮影された市民映画『幸ノ巣~時は波のように~』がついに完成! 出演者とスタッフは鴻巣在住・在勤・在学の人たちオンリー。市内の観光名所や季節のイベントなど、おなじみのスポットがたくさん登場するから、映画を通じて鴻巣市のいろんな魅力を知ることができるよ。10/24~11/23の土日限定で、こうのすシネマで上映予定。鑑賞料100円
鴻巣市が誇る伝統産業の雛人形の歴史をはじめ、国指定無形民俗文化財の赤物などを展示する鴻巣観光の情報発信基地。建物の横には明治時代に建てられた人形店の蔵も。館内では市内の観光スポットなども教えてくれ、ひなちゃんグッズも販売されているよ。