北本市のアイコンといえば、東光寺にある日本五大桜のひとつ「石戸蒲ザクラ」が有名だよね。鎌倉時代の頃、源頼朝の弟に蒲冠者源範頼という武将がいたんだ。その範頼が突いてきた杖が成長したという伝承から蒲ザクラの名が付いたといわれ、大正11年(1922)には国の天然記念物に指定された由緒ある桜なんだよね。江戸時代には東光寺の近くに御茶屋という将軍の休憩所もできて、鷹狩りの途中で徳川家康が立ち寄ったこともあるんだよ。家康も桜を見たかもしれないね。
農業がさかんだった北本でトマトの栽培が始まったのは、大正14年(1925)のこと。当時は日本のトマト種子がアメリカで高く評価されていたので、北本でもトマトの種子を輸出しようとしたんだ。ところが収穫量がどうにも上がらない。そこで、特殊な低温濃縮法によりトマトの旨味やビタミンを凝縮したトマトクリームを開発し、昭和初期の洋食ブームでは都内の有名レストランでも使われるほどに。でも、太平洋戦争が始まると製造工場は次々に閉鎖されてしまったんだ。
北本にはかつて宿場があったけど、江戸時代初期に移されてその地は本宿村と呼ばれたんだ。明治時代に同じ地名が郡内に2ヶ所あってややこしいことになり、北にあるから北本宿村に変えて、その後中丸村に編入されるんだ。「北本宿」は駅名としても用いられたことで、昭和18年に村全体の名前に。昭和34年の町制施行で呼びやすくするため北本町になり、昭和46年の市制施行で「北本市」になったんだ。さあ次はそんな北本市のイベントやゆるキャラを見てみよう。
毎年4月上旬には高尾さくら公園や北本水辺プラザ公園で「北本さくらまつり」が開かれるほか、石戸蒲ザクラなど市内にある桜の名所には大勢の花見客がやって来るんだ。
毎年11月上旬に開催される「北本まつり」。なかでも名物は、ねぷたや山車が北本駅前を練り歩く「宵まつり」で、ねぶたまつりとしては関東最大級の規模といわれているよ。
真っ赤な顔につぶらな瞳がかわいいとまちゃんは、北本トマトのイメージキャラクター。あちこちお出かけするのが大好きで、市内のイベントによく登場するよ。
国道17号沿いにある地産地消をテーマにした直売所。北本産のものを中心に埼玉県内でとれた季節の野菜やフルーツがたくさん並んでいるよ。「朝採れたばかりだから鮮度がいいよ!」と教えてくれたのは店長の桑野さん。新鮮な野菜を目当てにどんどんお客さんが来るから、午後には売り切れちゃう商品もあるんだって。最近は野菜以外にも、埼玉県ブランド米や市内の農家さんといっしょに作ったジャムが売れ筋みたい。今度のお休みの日に、パパママと行ってみよう!
北本市深井7-265-4/048-544-5321/10:00~18:00(12~2月は17:30で閉店)/水曜休み
今年リニューアルされたばかりのピカピカの建物。すぐ隣の北本市児童館ではたくさんのお友だちが図書館や遊具施設に来ているよ。そのまた隣にある北本市文化センターにある「のんのスタジアム」さんでは、北本トマトカレーも販売中!
●北本市児童館/048-598-7643/9:00~19:00
●のんのスタジアム/11:00~17:00/月曜休み