江戸時代に整備された中山道で、日本橋から6つ目の宿場だった桶川。江戸から草津までをつなぐ道だったことから中山道を利用する人が多く、また大名行列が度々行われていたことから、最初58軒だった宿はみるみる増えて300軒以上になったとか。明治時代に入ると1885年に高崎線の桶川駅が開業し、人々の移動手段は汽車に変わった。それから宿場はだんだん数が減ったんだ。
桶川の歴史を振り返るうえで必ず出てくる紅花の話。1700年代後半あたりに紅花の栽培が始まっていたようで、黄色い花を咲かせた紅花を摘み取ってから紅餅(べにもち)という染料の素にして全国に販売していたんだ。江戸や京都でも愛用されるほどで、当時は「桶川臙脂(えんじ)」ってブランド名が付いていた。紅花は今でも桶川市の名物としてよく目にするし、毎年6月には「べに花まつり」が開催されているんだよ。
広々とした田畑を意味する「オキ」という言葉から「沖側(おきがわ)」と呼ばれ、それがなまって「オケガワ」となったという説。芝川と鴨川の水源がある地だから、川が起きるで「起き川」という説。いろんな説があって正確には分からないみたいだけど、どれも面白いエピソードだよね。じゃあここで、桶川のイベントやゆるキャラのことをちょこっと紹介するね!
無病息災を祈願するために始まった桶川祇園祭は、江戸時代の1738年に始まったと言われる伝統ある夏祭り。各町内の山車が集まる「ひっかせ」は今も続くにぎやかなイベントなんだ。
毎年11月3日に開催される中山道の歩行者天国。1861年、江戸に下向する皇女和宮(かずのみや)ご一行が桶川宿に宿泊したことにちなんだ「皇女和宮行列」が盛大に行われるよ。
2010年に誕生した桶川市のマスコットキャラクター。頭は紅花で、衣装は宿場町桶川をイメージして羽織とはかまを着ているんだ。中山道宿場館や市内で行われるイベントでも会えるよ。
みんなが生まれるよりずっと前、桶川の人たちがどんな暮らしぶりだったのかを見学・体験できる施設。約100年前に造られた長屋門をくぐると見えるのは、古民家の柱や梁をそのまま使った大きな母屋。定期的にそば打ち体験や陶芸教室が開かれていて、たくさんのお友だちが集まるんだ。大昔にタイムスリップしたような場所で、ふるさとの文化をいろいろ見たり聞いたりできるね。母屋では、埼玉県産小粉の手打ちうどんやそばも食べられるよ。
桶川市加納419-1/048-729-1611/9:00~21:30/月曜、年末年始休み
館内にはたくさんの写真や資料が展示され、桶川の歴史をたくさん勉強できるよ。さらに事前予約でガイドボランティアさんが案内してくれる歴史散策も利用できるんだ。