2016年 9月
熊谷支局長:橋本 政明
熊谷・愛染堂の落成式2016.09.30
長年の風雨で破損された屋根などを、昨年の9月から修復工事が行われてきた熊谷市にある「愛染堂」(同市下川上)が18日、同所で落成式が行われ、関係者や市民らが復元された本堂内に見入っていました。工事中、隣接する施設に保管されていた本尊の市指定有形民族文化財「愛染明王」も堂内に戻され、訪れた人たちは手を合わせていました。「愛染堂」は1726年に建てられ、県北部で広がった藍染めとの関わりから、多くの染め物業者が同院を参拝。堂内には奉納額や絵馬が多数掲げられていました。昨年から寄付などを募り、工事費2400万円を掛けて屋根や台座、堂内などを修復しました。また江戸時代前期に製作されたといわれる「愛染明王」は高さ1㍍45㌢の座像で、庶民信仰の文化遺産として現代に伝えられています。像の全身は赤色で覆われ、三面六臂の姿は仏教思想を忠実に表現しています。(f4、1/50、ISO3200)