HOME > 熊谷支局ブログ > 荻野吟子没後100年記念フォーラム

熊谷支局ブログ

一覧へ戻る

2013年 6月

熊谷支局員:大平 明日香

荻野吟子没後100年記念フォーラム2013.06.24

DSC_0850 DSC_0761 DSC_0797
DSC_0821

熊谷市出身で日本最初の女医、荻野吟子の命日6月23日、熊谷市のさくらめいとで没後100年記念フォーラムがありました。

フォーラムの前半には、多士彩々でもインタビューした舞台女優、舞戸礼子さんによる一人芝居「荻野吟子抄 水場の女」が公演されました。
インタビューしたものの、私も舞戸さんの公演を見るのは初めて。一人芝居、という形態も鑑賞するのは初めてでした。

舞戸さんは約1時間、吟子が女医になる決意をしてから、女医に公認されるまでの吟子の半生を熱演しました。
事前に「笑うところはひとつもありません」と聞いていましたが、確かに、周囲の心ない女性差別と戦ったり、古里の母親のことを思って自問自答したりと、終始見ているこちらも力が入ってしまうほど「努力と根性」の物語。一人芝居ですが、まるで周囲に出演者がいるかのような、舞戸さんの作った世界に引き込まれてしまいました。

「私だけでなく、私と同じ思いをしている女性のためにもがんばらなくては」
という台詞が心に残りました。吟子が道を切り開いてくれたからこそ、私たち女性の地位が向上したのだなあと改めて彼女の功績を考えました。

吟子の時代に比べれば女性を取り巻く環境はだいぶ良くなったとは思います。
それでも女性の働き方、仕事と家庭の両立など、現代にも問題は山積しています。
吟子の不屈の精神を見習って自分の出来るところから、少しずつ良くしていけたらいいなと改めて思いました。