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熊谷支局ブログ

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2013年 5月

熊谷支局員:大平 明日香

平山家住宅を活用して楽しむ会2013.05.05

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先月28日、国の重要文化財に指定されている平山家住宅(熊谷市樋春)で開催されたイベントに行ってきました。
紙面でもお伝えしましたが、この平山家住宅を保存していくためにこの日、市民らで「活用して楽しむ会」が発足されました。 

平山家は旧樋口村当主が17世紀~18世紀ごろに創建されたとされる、農家住宅。
入母屋造りでどっしりとした茅葺き屋根が特徴の風格ある古民家です。
71年に国重文に指定されました。

個人所有で、現在も18代目当主の平山さんが管理しています。補修などは国などから補助金がでるものの、一部は個人負担。日頃、公開されていますが、住宅は個人敷地内にあり、維持管理は大変なこと。
そこで、イベントなので積極的に活用してもらい、文化財に親しんでもらいながらこの文化財をみんなで守っていこう!と、地元住民の方々で「活用して楽しむ会」を発足することになりました。

4月28日は、発足を記念したイベントでした。

天気も良く、多くの市民がやってきました。

第1部は熊谷市消防音楽隊の演奏。
庭に椅子を並べて、平山家住宅はたちまちコンサート会場に。
隊長のMCが大変ユーモアで、会場は大盛り上がり。
曲目は事前に決めず、会場の客層などでその場で判断するそうです。

この日は、氷川きょしや、坂本九、AKBや、ふるさとなどを演奏し、アンコールまで盛り上がりました。

第2部は熊谷歌舞伎。
平山家住宅の縁側が、歌舞伎の舞台に変身し、「熊谷歌舞伎の会」のメンバーによる公演が行われました。

私は午前中までしか参加できませんでしたが、午後もコンサートや講演会があり、多くの方が参加したそうです。

会では、今後も定期的にイベントを開催。
大人向けだけでなく、子供向けのイベントなどもしていきたいそうです。

6月1日午後6時からは、「ほたるの夕べ」と題し、琵琶や尺八の演奏会があります。近くの用水路に舞うホタルを眺めながら、18世紀から続く民家で邦楽を楽しむのもステキですよね。

保存して楽しむ会では、イベントの収益や会費などを貯めて、補修費などにあてていきたいそうです。
会員になりたい方、興味のある方、イベントをしてみたい方などはぜひ問い合わせみてください。
問い合わせ先は、事務局長の高柳さん(048・536・5570 午後6~9時)です。