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熊谷支局ブログ

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2012年 12月

特派員:清水 隆明

第46回衆院選2012.12.17

 第46回衆院選が16日、終わりました。新聞各社の事前情勢報道通り、いや、それ以上の、自民・公明の圧勝でした。

 県内でも、15小選挙区のうちわけは自民が13勝、民主はわずか1勝、ほかに無所属が1勝。比例復活では自民が2議席、民主が2議席、未来が1議席、維新が2議席を獲得しました。
 わが県北地域を見てみると--

 6区は自民の中根一幸氏が198票差で民主の大島敦氏をかわして返り咲き。実は、公示前の下馬評では大島さん有利の声が多かったんですけどね。逆転勝ちといったところでしょうか。大島さんは比例で復活当選しています。

 自民系分裂選挙となった11区は、無所属の小泉さんが大勝。政党に頼らない、選挙区内旧22市町村に構築した個人後援会の強さを見せつけました。ただ、自民の今野智博氏も比例復活しました。05年の郵政民営化で離党した小泉さんは、当選後の自民復帰を示唆していました。自民11支部長の今野さんが当選したことで、それがどうなるか。選挙後も混乱が続くかもしれません。

 12区は、自民の野中厚氏が無所属の森田俊和氏に1万票の差をつけて勝利。加須・羽生地盤の野中と、熊谷を地盤にする森田氏との地域間抗争選挙でしたが、結果的には「自民党」の金看板の差が出ました。野中氏はアウェイの熊谷で12000票をもぎ取ったのに対し、森田氏はアウェイの加須・羽生でわずか3000票などホームの熊谷以外で票が全く伸びず、敵地での組織力・知名度が勝敗を分けました。今後、地域間に残るしこりの解消が命題となるでしょう(写真上は当選を決めてバンザイをする野中氏)。
 なお、民主の本多平直氏は自民系分裂選挙の前に埋没し、議席を守れませんでした(写真右は支援者を前に敗戦の弁を述べる本多氏)。

 ちなみに、この日は私は野中陣営、大平記者は本多陣営へ取材に。12区は当打ちが深夜にずれこみ、ちょっぴり、バタバタいたしました。

 県北のある投票所。30代前後の夫婦と3歳ぐらいの男の子の計3人が来ました。お父さんと子供は「●●君が大きくなったとき、住みやすい社会になっていますように」と言いながら、2人で投票用紙を持って投票箱に入れたそうです。

 景気、外交、防衛、社会福祉、原発、震災復興……日本は今、さまざまな課題・危機に直面しています。当選されたみなさん、真価を問われるのはこれからです。将来を託して投票した有権者の期待を裏切ることのないよう、お願いいたします。