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熊谷支局ブログ

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2012年 1月

特派員:清水 隆明

「絆」深める魚屋プレオープン 行田市の「気仙沼の魚さん」2012.01.29

 秩父鉄道の東行田駅近く、広小路交差点わきの二桜商店会内に、宮城県気仙沼市の港に揚がった魚を販売する「気仙沼の魚屋さん」がプレオープンしました(29日付毎日新聞埼玉面掲載)。

 NPOさくらメイト代表理・高橋豊さんが、縁の深い「気仙沼ホルモン同好会」の全面協力を得て開店しました。県からの補助金約400万円を受けます。

 市内に毎日新聞販売店が折り込みチラシを配った成果もあってか、この日は正午の開店に合わせ、お客さんが押し寄せました。工藤正司市長をはじめ、市環境経済部の河野部長、行田ライオンズクラブの浦野会長、高橋さんの盟友で観光プロジェクト推進室の宮崎副参事らも顔を見せました。行田ケーブルテレビ、広報課の女性職員も取材していました。3月号の広報誌で紹介するそうですよ。

 同好会の人の話では、この日のために、2日前に水揚げされたばかりのメカジキ2・4㌔、マダラ5匹(18㌔)の鮮魚のほか、サンマのつみれやさばの朝鮮味、さしみわかめなど三陸沖の幸が店頭に並びました。マダラは2切れで200円、メカジキは2切れで300円。安いでしょ。1000円のお寿司をいだきましたが、ネタはいきがいいし、しゃりとの相性も抜群で、至福の時を味わいました。

 県北毎日会も、なるほドリでお客を呼び込んだりして、微力ながらお手伝いさせていただきました。

 高橋さんのお話です。
 「5年ほど前に、商店会にあった最後の魚屋が閉店して以降、買い物客から商店会そのものが相手にされていないと強く感じていました。今回の魚屋の開店で、八百屋、肉屋とともに生鮮3店がそろうことにより、夕飯のお鍋が用意できることになります。経営的な不安はありますが、近所の高齢者をはじめ皆様のご要望にお応えできるよう、努力してまいります」

 また、この日は気仙沼市から寿司職人の鈴木真和さん(38)=写真、和洋さん(36)兄弟が来て、店内でメカジキのあぶり寿司を無料で振る舞ってくれました。地元でも脂の乗る冬場にしか食べられない、貴重なお寿司とか。初体験でしたが、あぶってあることで味がしまり、さっぱりしたタレがまた絶妙でした。
 鈴木さんのお店は津波で流され、実家の岩手県一関市に避難しています。今は全国のイベントなどに赴いて寿司を握っています。「被災直後は火事と爆発音がすごかった」と、青ざめた表情で振り返る鈴木さん。「各地の人に当時の話を聞いてもらっていますが、思った以上に応援してくれて、絆が身にしみます。お店を再開させるまで、絶対に頑張らなきゃと思っています」と、力を込めていました。

 本格営業は2月18日から、木、金、土曜日に店を開ける予定です。

☆住所:行田市桜町2の25の19
☆問い合わせ:NPOさくらメイト☎048・553・0913