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2011年 11月

特派員:清水 隆明

「目標は達成された」 行田市長、関東B-1グランプリを自画自賛2011.11.28

 24日に開かれた行田市の記者会見で、工藤正司市長が9月のB級ご当地グルメの祭典「関東B-1グランプリ」を改めて総括しました。大会会長として「郷土食による街おこしの目標は達成された」と自画自賛しました。以下、会見の概要を紹介したいと思います。

【誘致の経緯と成果、課題について】
 B級グルメ大会というのは、確か、私が市長に就任した平成19(2007)年から、(市が独自で)県と共催して始めた。発端は、食による街おこしはあるが、従来からある郷土食(ゼリーフライ)をアピールしたかった。今回、初めての関東大会で、愛Bリーグも理解してもらって開催できた。
 成果とすると、ボランティア1600人のうち、特に中学生200人ほどが非常に活躍してもらった。来場者に新鮮に受け止められたようだ。私が感動したのは、彼らの感想文を読んだ時だ。暑くて大変だったけど楽しかった、また機会があればやってみたいという内容が圧倒的に多かった。全体として、ボランティアがこれだけやってくれたということはありがたかった。
 課題は、しいて言えば、駐車場を郊外にとった結果、会場までの距離がどうだったかということ。去年10月に開いたB級グルメ大会は、テレビ番組で予告放送された翌日だったので混雑して大変だった。今回は比較的にそんなことはなかったが。
 いずれにせよ、全国大会を誘致を視野に入れて活動してきているわけだから、数年後には必ず行田でできるように積極的にアプローチしていきたい。
 最終目標は、B-1グランプリ全国大会開催でなく、郷土食を使っていかに街を活性化するかということだ。

【その目標は今回、達成されたか】
 私は達成されたと思っている。ただ、全国大会は規模が違うので、今後、点検(検証)しなくちゃならない点は相当ある。基本的には、目標は達成されたと思っている。

【どんな点で感じるか】
 各商店を巻き込みながら開催できた(行田おもてなし物産展のこと?)。ただ単に市のB級グルメだけでなく、付加価値を付けて開催できた。街の商工業の人たちが連携して、大勢の人を迎えてくれたというということだ。

【行田に来る人は増えている?】
 (職員が答える)郷土博物館の来館者が半年間で50%増えている。B級グルメ大会の影響もあるでしょう。(市長)ぱっと見ただけでも、街をリュックしょって背負っている人が増えていると感じている。

【全国大会誘致への課題は】
 行田に来て良かったと思ってもらえるような、ベストのおもてなしができるかどうかだ。

     ※           ※         ※

 大会が終わって2カ月が過ぎました。私が市内を歩いていると、大会の本来の目的である、郷土食によって街が活性化したかどうかについて、さまざまな意見を聞きます。

 大成功だったという工藤市長の考えに賛意を示す人や報道はあります。その一方で、異論を唱える人もいます。官民連携体制、運営方法、資金……確かに私も、同感できる部分は多々ありました。
 ただ、そういう私も、「おもてなし物産フェア」を後援する立場として、準備段階から総務部会にオブザーバーとして参加していました。責任の一端を自覚しています。「私も含め、みんな人任せで、すすんでイベントを盛り上げようという自覚に欠けていた」。ある関係者の言葉が本質をついているように思います。いずれにせよ、すでに全国大会誘致ありきで話が進んでいるようですから、耳の痛い話も含めて幅広く現場の声を聞き、今後よりよい方向性を打ち出せるよう、議論を深めてほしいと思います。